梅雨と台風と海と

■はじめに

鹿児島では雨の日が続いています。そう、梅雨のシーズンですね。6月8日に「九州南部が梅雨入りしたとみられる」と発表されて、雨とときどき桜島の火山灰の入り混じった“灰雨”の日々が続いています。ちなみに今年は例年よりも、梅雨入りが9日遅かったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして梅雨の時期が終わるか終わらないかというタイミングで、これから台風の時期がやってきます。私は毎年この時期になると「台風来ないで~」と、願うような気持ちで台風が温帯低気圧に変わるのを待っていたりします。当然、海も荒れて“時化(しけ)”になるため、航行のスケジュールや漁業にも大きな影響が生じてしまいます。今回はそんな「海の誕生」について見ていきたいと思います。

 

■海の誕生

海の誕生は、地球が生まれてから約46億年前に起こりました。当時、地表は岩石がとけたマグマの海で覆われ、原始大気は蒸気や窒素、二酸化炭素などのガスで満たされていました。地球の温度が急に下がると、原始大気中の水蒸気が雨となり、地上に降り注いだそうです。この雨が1,000年近くも続き、現在の海のもととなる原始の海が生まれたと言われています。

 

最初の海は酸性で、生物の住める環境ではありませんでしたが、地表のカルシウム、鉄、ナトリウムなどが溶け込んで中性の海水に変化しました。そのため、現在の海はおよそ43億歳だと考えられていますそこから海の進化は、地球の歴史を通じてさまざまな地質学的プロセスによって形成されてきました。これから海の進化に関連するいくつかのポイントを紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■原始海(プレカンブリアン)

地球が形成された直後、地表は現在とは異なる状態でした。大規模な隕石や彗星の衝突が頻繁に起こり、環境は不安定でした。約44億年前、地球の表面には古代の海が存在していたと考えられています。このことは、オーストラリアで発見された古代のジルコン結晶によって示されています。これらの結晶は、他の岩石が溶けてしまうような高温に耐えることができ、特定の化学組成を持っていたそうです。

 

■海の進化の転換点(約1億7000万年前)

約1億7000万年前、海の進化は大規模な転換点を迎えました。それまで海洋環境で生活していた生物の成功は、非生物的要因(海洋化学や気候など)によって強く制御されていました。この転換点以降、生物の進化がより重要な役割を果たすようになり、多様な生態系が形成されました。海は私たちの惑星の歴史を通じて変化し続けており、進化のプロセスは時間をかけて進行しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■おわりに

海は遠い昔から私たちの生活を見守ってきました。一説によると、最初の生命は、この海で、単細胞生物として誕生したと考えられています。 そしておよそ5億年前の海で、現在の生物に繋がる多様な種が出現しました。まさに海は私たちを生み出し、恵みを与えてくれる母なる環境というわけですね。ただ、台風のこの時期だけはやはり怖いと、私は感じます。海でお仕事をされている皆さまが、つつがなく安全であることを願っております。

#梅雨 #台風 #海

(和田直也)

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